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信楽焼 焼き締め 穴窯 うつわのわ田 

2025/07/21

こんにちは

 

7月14日から関西方面に行ってきました。

 

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今回の旅で起こったある浪漫の話を聞いてください。

20年以上愛用している私物のうつわがあります。(1番最後の写真)信楽焼ということだけ覚えていたのですが、これまで何年もこのうつわのことが知りたくて信楽焼が置いてある店やネットで調べ続けていたのですが全く情報が出てこずでした。当時はSNSもインスタもない時代ですし、作り手もご高齢なのかもしれない。そんな風に思っていました。

今の時代ならネットで調べればなんでも検索できるのに少し前まではそういう時代ではなかったよなぁと改めて思ったり、いや待てよ、なんでもネットで調べられると思い込むのが間違ってるとも思ってみたり。

そして今回、滋賀に来ました。

たった一枚のうつわを手がかりに。少しの当てを頼りに、、ぜったい無理だと思う思っていたのに

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私物の信楽焼

 

奇跡が起こり、、作り手を見つけることができました✨✨

私が探していたうつわは「穴窯」という昔ながらの窯で焼かれた焼き締めのうつわで90時間以上大量の薪を焚べながら直火で焼き上げる、釉薬をかけず信楽焼の土の魅力を最大限面白く引き出す方法で作られたうつわだったのです。見せて頂いた穴窯のサイズでも両手に抱えられないほどの薪の束を200束は使わないとひと窯焼くことが出来ないのだそうです。

 

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使い込むほどに艶がまし一緒に歳をとっていると思えるこの美しいうつわの出生が、現地に来ることで分かりました。この作り手さんは数年前体調を壊しもうお仕事は引退されていました。

東京から探しにきたことを喜んでくださり、倉庫を見せてくださり、作り溜めたものを仕入れさせていただけることに。

お話を聞くと信楽焼の土のこと穴窯のこと、このうつわの魅力に吸い込まれていきました。信楽焼の土は琵琶湖の海底の土で(琵琶湖は数百万年かけて移動している)およそ300万年から700万年前の土を使って作っているそうです。桁外れで理解出来なかったです。

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穴窯で焼いたワインコップ こちらの土は同じ信楽焼の土だが他のものより細かい土で作ったもの

釉薬を掛けていない焼き締めとは思えない艶。窯の中で天然釉が付着したそう。

緋色(ヒイロ)という色 



使うごとの経年変化がすごいのはその太古の土を穴窯で焼き締めることで土が火や酸素や二酸化炭素やらによって化学反応を起こし変化し、さらには人が使うことで水や油やらを吸収しどんどん艶がでてくるのだそうです。私が買った信楽焼のうつわも20年以上使ってることで艶が増していて、使う前のものも見せてもらいましたがぜんぜん違っていました。自分がこの歳月で育てたのだと心から実感し感銘を覚えました。

 

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使い込む前。使うことでどんどん艶がでてくる。

 

今、穴窯で信楽焼を焼いている人は本当に少ないそうです。やりたくてもあまりにも時間も労力もかかるのでできないと、ただ信楽焼の作り手さんは最後には穴窯で作りたいと考えている方も多いと聞きました。

使うことでみるみる変化していくのは、土が、うつわが、まさに生きているんだなぁと。そのうつわと一緒に生きてるんだなぁと思えます。
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土の中のチョウセキという石が溶けてぶつぶつになっている

 

大変貴重な穴窯で焼かれた信楽焼。たくさんではないですが仕入れさせていただきましたので、皆さんにも20年後の風景を楽しみに是非愛用して育てて体験してほしいと思います!

 

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作り手さんが作った信楽焼の犬

 



帰りにこの地方の名産のあさみや茶のソフトクリーム🍵を食べました

煎茶のソフトクリーム、爽やかな茶の苦さ!おいしい!

 

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