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壺屋焼き 石倉陶器所 ~沖縄県南城市~

 

一度見たら、触れたら、忘れることができない音のような響きがある

ずっとその余韻に浸っていたい・・・ 

 

そんな風に思わせてくれる焼き物に出会いました。

 

作り手の石倉一人さんは昭和54年沖縄県南城市の壺屋の陶工の家系に生まれ

幼少期から壺屋焼に触れて育ちます。

大学を卒業後、沖縄の焼き物をより深く知る為にも一度故郷を離れ、美濃焼を学びます。

帰郷後お父様に従事した後、自らの石倉陶器所を設立しました。 

 

石倉さんが作る焼き物の魅力は、超自然的で神秘的な深み。

何度も目で見て触って確かめたくなるような、表面的ではない、一辺倒ではない、突き抜けた深みがあります。

それは伝統や歴史への尊敬と確かな技術の中に魅せる革新的なオリジナリティのある深みです。

 

使い勝手の良いサイズ感、重さ、感触の心地良さと、美しい装飾と絵付け、見る目を奪う深く

何重にも重なり合った奥行きある色彩。

伝統的な柄がアシンメトリーに使われていたり、

マクロやミクロとして捉えられバランスを崩して使われているようにも見えます。

 

石倉さんの目には何が映っているんだろうか。

未来への不安や期待、変わること変わらぬことへの思慮、先人の知恵や自然への敬意、表と裏、光と闇、合理と不合理、想定外と予定調和。

この時代を生きる我々が日々感じ憂う漠然としたものへの問いと答えを

焼き物に向かう誠実さと感性を通じて映し出してくれているような気がしてならないのです。 

 

 

 

美しさのもっと奥にあるもの