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しん窯 青花 ~佐賀県有田町~

 

500軒以上並ぶ、有田の陶器市。

 

一際、輝きを放つブースがありました。

 

最初に青花に触れた時、感じたこと

「何・・このノスタルジックで異国情緒溢れる和食器は・・」

しっかりとした職人さんによる技術に裏付けされたほんわかとした絵柄。170年に及ぶ歴史ある窯元、しん窯さんが作り出す「青花」というシリーズでした。

 

長崎港で仲間を見送る異人さんの後ろ姿、パイプをくわえていたり、赤毛であろう紅毛人もいる。愛らしいタッチで描かれるストーリーに想いを馳せながら有田焼を深く知りたいと思えました。

 

しん窯の社長にお会いした時におっしゃっていた事が忘れられません。この異人さんシリーズを始めた昭和51年頃、漫画の様な作風は有田の名を汚すと誹謗中傷を浴びたそうです。それでも自分達の作風を信じ革新を恐れず作り続け今ではコレクターも居るほど、有田を代表するシリーズになりました。まさにイノベーターです。

もうひとつ社長のお言葉で忘れられない言葉があります。

「社員を腐らせてはいけない」

作り手の意見、売り手の意見、それぞれの立場がある。どちらの意見に偏ってもいけない。まさに「感性とそろばん」の精神だと。その両者を取り持つのが社長の仕事だと。

そうおっしゃていました。

 

異人さんの背中に見えるもの それは、

しん窯さんが守り、時に壊し、イノベートし続けてきた「理念」そのものなのかもしれません。  

170年の歴史が織りなす革新。有田焼のパイオニア