九州出張 小鹿田焼 坂本庸一窯 うつわのわ田
九州出張4日目は大分県日田市、小鹿田焼の里へ
現存する9軒の窯元の2軒から仕入れさせていただいております。まずは坂本庸一窯へ伺いました。小鹿田焼の風景のひとつ、成形が終わったうつわがサライタに並べられ天日干しされています。この風景を見るとああ、小鹿田焼の里に来たなあと旅情を感じる瞬間でもあります。
坂本庸一窯は陶主である庸一さんと、お父さんの義孝さんで轆轤をひかれています。最近の様子を伺うと庸一さんは四十肩?五十肩?で肩を痛めてしまってるそうですが笑い飛ばしながら手を休めることなく轆轤を引いてらっしゃいました。坂本庸一窯は個人窯なので、つまりこのお二人で作ったものであの大きい登り窯を埋めないと焼くことができません。ひたすらに轆轤をひく姿は息を吸うかの如く自然で神秘的とさえ思えます。
単純な質問でかねてから聞いてみたい質問がありました。「義孝さんと庸一さんの作ったうつわを我々が見分ける方法はありますか?」「おやじ、あるかね?」「どうかね」「自分たちは担当を分けてるから分かるけど、同じもの、例えば2人して4寸飯碗作って焼いたら、自分たちでもようわからん」「親子じゃけん似とるよって」
親子だから自分たちでも分からないくらい似てるそうです。我々が区別できるようになるのは不可能と思いました。どちらが作ったものなのかもう分からなくなるくらい自然で、最初からそうであったように歴史と伝統と血と風土と昔と今と自然がもう境目がないくらい調和しているのだと感じ感銘しました。
小鹿田焼は世代交代してる窯が多く数年前、坂本義孝窯から坂本庸一窯へ陶主を引き継がれましたが、お二人が作る小鹿田焼が個を超えて、石とか岩とかそういうあって当たり前の存在にまで体得されているように感じました。言い方は俗っぽくなりますがそのエゴのない存在感そのものが小鹿田焼の魅力なのだと痛感します。
これまでは年に4-5回窯焚きされてだそうですが最近は3-4回に落ち着かれてるそうです。よって当店への入荷もそのタイミングとなります。
うつわのわ田