大阪万博 フランス館 首里城 鬼瓦 ノートルダム大聖堂 うつわのわ田
こんにちは!
大阪万博のご報告part 2になります!
今回の万博で一番驚き感動したものはこのブース。
フランス館でまさかまさか思いもかけず出会った首里城の鬼瓦(獅子瓦)です!!!(前情報ゼロでした)
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フランス館に突如現れた首里城の模型と実物の鬼瓦
首里城とノートルダム大聖堂は悲しくも同年の2019年に火災にあいその場所の象徴となる大切なアイデンティティを失ってしまいました。その2つの偉大なる建造物の模型が並んでアート作品のように展示されておりそれぞれの建物の上には焼け残ったシンボルが飾られていました。実物です。(首里城からは焼け残った鬼瓦、ノートルダム大聖堂からは焼け残った人頭像)
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首里城と並んで展示されていたのはノートルダム大聖堂の模型と実物の人面像
首里城に鬼瓦があったことなど全く知らなかったのですが(普通は知らない人がほとんどと思います)前回の沖縄出張の常秀工房さんの窯出しの時に常秀先生のご好意で業者に制作中の鬼瓦を説明と共に見せてくださったのが鬼瓦を知ったきっかけです。
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2024年に常秀工房さんで見せてもらった製作中の鬼瓦
昔の鬼瓦の目は青いく新しい鬼瓦は目が黒い(首里城から目を黒くしてほしいと要請があったそうです)
首里城には四つの鬼瓦があり首里城を守っていたのですが焼失してしまいました。現在の窯では一発で焼くことは難しいほどかなりの大きさなので、頭の上半分とした半分を別々に作り、焼いたのだそうです。
↑これが下半分
鬼瓦を制作したのは新垣優人さんで、絵付と焼成を常秀工房さんで制作は分担されたそうです。
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鬼瓦の説明をしてくださった島袋常秀先生
全部で6体作っているそうです。4体は首里城の屋根に設置済みとのこと(2025年7月情報)予備の2体は首里城内の展示室に展示されるそうです!
鬼瓦という存在があったということを初めて知りましたので新しく作り直した鬼瓦の実物を見れたことは自分の中で衝撃的に心に残っていました。
そんな私が、大阪万博でフランス館の後半のブースで何気なく歩いていたら、突如首里城の模型と実物の鬼瓦が現れるじゃありませんか!「え!は?!?な?ここに!?鬼瓦!?」とめちゃくちゃ驚きましたし見た瞬間、鬼瓦と気づきました。
残念ながら近くで見ていたお客さんたちは誰一人として鬼瓦に気にも留めてませんでした。わたしたち二人だけが、口に手を当てて心の中で叫んでいました。
!!!!!!首里城の~~生き残った!鬼瓦だあああああ!
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焼け残った昔の鬼瓦は目が青い
フランス館ではキラキっラなLVやDior、CELINEの展示ばかりがもてはやされており、、、いや、それもとても素敵でしたが、、自分にとってはこの鬼瓦のがここにあることの方が百倍衝撃で嬉しく驚きでした。
お互い大切なものを失ってしまったけどまた必ず復興できるというメッセージをフランスらしく美意識とアートな表現を持って展示されていて、そこに沖縄があることが本当に嬉しかったです。
焼け残った鬼瓦はいつもは首里公園の展示室にあるそうで、その展示室のPOPにミャクミャクが『現在鬼瓦はフランスへ出張中』とコメントしてるそうで(写真14枚目)微笑ましくて、それも見に行きたいと思ってしまいました。
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焼け残った鬼瓦が首里公園で見れることも知りませんでした!
↑ノートルダム大聖堂で焼け残ったシンボルのキメラ像×もののけ姫のアニメーション
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盆栽に見立てた樹齢千年のオリーブの木。素晴らしかったです!実際に触ることもできます。両手で触って挨拶しました。
◉ロダンの手×日本の手仕事
◉CELINE×日本の漆器
◉モン・サン・ミシェル×厳島神社
などの展示も素敵でした。
フランスと日本の共通した精神「伝統や歴史を重んじクラフトマンシップを通じて未来に美しく残す」どの展示にも、その精神がアートに表現されていて本当に素晴らしく美しく心に残るものでした。
自然と文化の遺産の保存と回復
大阪万博で首里城の鬼瓦にで会えるとは。。。。
思っても見なかったです。
大阪万博での一番の思い出となりました。
2026年の復興完成まであと少し!
そこまでの架け橋になるような素晴らしい展示でした。
これから行く方、沖縄好きの方、やちむん好きの方、是非注目して見てみてくださいね^_^
ご清聴どうもありがとうございました!
うつわのわ田