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関わるとは  うつわのわ田 

2022/09/12

こんにちは

突然ですが質問です

 

皆さんは何に関わっていますか?

また何に関わっていたいですか? 

 

こんなばっくりした質問を問われても

あなたにとっての幸せとは何ですか?

といきなり聞かれて答えられないくらい難しく戸惑いますよね。。。

 

それを聞きたくなったのは

関わるという事は少なからず影響をうけるということだと思うのですが、ひとというのはいつもいつもいろいろなところから知らずといろいろな影響を受けていてそれが積み重なっていまの自分が創られているなあと最近ふんわり感じているからです 

例えば仕事

 

長い時間を費やす仕事は少なからず、大いに人生に影響を及ぼしていますよね。

 

小生事で申し訳りませんが、過去を振り返りたいわけではないですがかつて20年ちかく関わっていたと思うと(服の仕事をしていたのですが)服とは長い間関わってきたなあと思います。

 

今のところ時間だけでみたら人生最長の時間を費やした仕事ですからそこ得た経験や知識は自分に影響を及ぼしていると思います。

 

うつわとの関わりを深くしたい、仕事として生きてみたいと思い、服の仕事からは離れましたが、離れて少し時間がたったいまは単純に「好き」とか「おもしろい」だけで、服に対して打算が無いので(笑)健康的に関われていて当たり前の「着る」ということが新鮮です。

 

服屋の経験のおかげで多少は違う角度で服を遊べているとも思いますしオタクも周りにいますので(笑)そういう部分ではせっかくなので今、改めて服を楽しもうと思っています。

 

当たり前のことなんですが過去の自分も今の自分で、過去の経験も自分自身に間違いはないので切り離したりせずグラデーションのようにしていけばいいのかなあとふんわり思ってみています。

 

過去現在未来へのグラーデーションを認識することで違う発見もある気もしています。

日々の自分に影響を及ぼすものとして

 

・身近にいる人(家族ふくむ)

・住んでいる地域、家

・食べ物

・季節や自然

・仕事

・本や映画や音楽

・スポーツや運動

・趣味 

 

などが挙げられますがそのひとつに

・うつわ

というものが挙げられると僭越ながら思っています。

 

うつわ屋を開業したくらいですから(笑)多大な影響を受けていることは断言します(笑)

 

 

うつわとは何か 

かねがね自分に問いている疑問 

 

基本うつわなしでは食事はできないですから

うつわとは食事とは切っても切り離せない関係

食事=うつわ は対です  

 

食事はいのちをつくるものであるとしたら

うつわはその毎度の食事につきまとってくる(笑)

関わってきますので

多大なる影響を人に及ぼすものだと思っています 

 

毎日使うモノ

 

物理的距離感としても

他のあらゆるモノと比べてみても

うつわとひとの距離感はかなり近い

目で見て、手で使い触れ、時には口をつけるから0センチの距離感 

 

食事中 常に目に入ってくる

食事中 常に手に触れている  

 

毎日の食卓で

そのうつわを見ながら

綺麗だなあ

美しいなあ

 

と思えたら幸せですよね

 

美味しさが倍増してくる 

 

うつわにはまってくると食事中

 

このうつわは〇〇の産地で〇〇だね

このうつわの技法はあのうつわと同じだね

このうつわの作り手はどこどこの出身だ

このうつわの作り手の新しいうつわが出たね

このうつわはあのうつわと相性があうね

このうつわはこの料理を美味しくさせる

このうつわに合う〇〇料理をこんど作ってみよう

このうつわ買いにどこそこに旅行に行きたい

このうつわあの店でも使っていたね

このうつわあの人好きだよね

このうつわをあの人にプレゼントしよう

 

うつわそのものの存在を超え

2次元3次元になってきて

食卓を超えて

コミュニケーションの手段にまで発展する 

まさに付加価値がついてきます 

 

うつわは食と土地と人を繋ぎ

健康を呼び

思い出を残し 

人を笑顔にし

知的好奇心まで満たしてくれます 

 

 

毎日関わるモノランキングがあるとしたら

堂々の一位をもらえるかもしれませんね(^▽^)/ 

 

 

うつわに限らず良いモノとは

知らず知らず

意識するとかしないとかじゃない次元で

人体に

健康に

豊かな精神や情緒の形成に

間違いなく影響をあたえるものだと思います 

 

美しいお気に入りのうつわを並べて食す食事というのは

何にも代えがたい幸せな時間です

 

とびきりお気に入りの1枚の皿が生活を一変させます。

 

一人暮らしをしていた若かりし頃の小生。毎日忙しく料理をする気力もなく買ってきた惣菜を皿にうつすこともなく食べていた残念な時代もありました。

 

そんな頃、自分ではじめて買った記念すべき和食器が益子焼作家の陶芸賢さんのうつわです。

(現在当店でもお取り扱いさせて頂いています)

 

あの緑の中央にガラスが溶けた美しい釉薬のうつわによそった炒めた肉野菜。異様に美味しくて、あーこれが人間的というやつなのか、、としみじみ感じたあの日。忘れることはないと思います。帰ったら寝るだけの生活。

 

豊かな日々の暮らし?

まさに心を失う日々に、陶芸賢さんのうつわは、人間らしい食事はいいものだなあ と小さなゆとり時間を連れてきてくれました。 

 

たった一枚の皿が(当時の認識の低さを表現する為、あえて皿と言わせていただきます)動物としての栄養の摂取から人間の食事に自分を変えたのです。

 

いつものように話がやはりとっちらかってしまいましたが

やはり身近な「モノ」から人はエネルギーとして多大な影響をうけているし、良くも悪くも「うけてしまう」ものだと思うのです。 

 

 

良いひとから良い影響を受ける

良い本から良い影響を受ける

良い場所から良い影響を受ける

良いモノ(うつわ)から良い影響を受ける

 

 

良い影響とはそれと関わると

元気になる

健康な気がする

笑顔になる

心地よい

とかそういう単純なことと思います

 

 

自分がそれと関わって「気分がいい」と思えるものは

自分にとって良い影響をうけていると単純ですが思います。

 

自分にとっての貴重な時間・お金を何と関わることで使いたいのか?自分にとっての心地よい関わるモノ・コトを見つめなおすのは、これからどう生きていくのか、どう生きていきたいのかを考えることに繋がるのかもなあと思っています。

 

みなさんの

関わっていて嬉しくなるモノは何ですか? 

 

うつわのわ田